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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科3巻7号

1949年07月発行

文献概要

Ⅲ私の經驗

眼科小史 風眼(2)

著者: 福島義一1

所属機関: 1徳島醫專

ページ範囲:P.303 - P.304

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 前述した樣に,既に,本庄氏は風眼は日本固有の病名(呼び方)であつて,日本風眼と支那(中國)風眼とは同名異證であると斷定したのは確かに卓見と言わねばならぬ。
 そもそも,江戸時代以前の日本醫學,例えば,眼科の如きも,中國醫學(眼科)を宗祖と仰いだのであつたが,その氣候風土その他の民族的特徴を考慮して,日本の國土,民衆の性情に適合せる様に中國眼科を改廢したものも少くない(皇漢眼科の特徴の一つ)。例えば,病名は中國傳來のものをそのまゝ使用しても,その疾病觀念の内容を全く異にするものがあるが,風眼の如きもその一例と申さねばならぬであらう。以下,しばらく,この課題に就いて考えてみよう。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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