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文献概要
症例
輸血感染の眼梅毒患者にペニシリンの奏效せる1例
著者: 樋田敏夫1
所属機関: 1日本医大学眼科
ページ範囲:P.406 - P.407
文献購入ページに移動緒言
本患者は給血者の不道徳及組合の粗漏から輸血により梅毒に感染し,全身の発疹,両眼視神経綱膜炎,諸関節痛,梅毒性アンギーナを來し來院,之に対しペニシリンの継続注射を行ひ諸症状の急速軽快を見たもので血清の梅毒反應が陰性になる迄注射を続けられなかつたので完全なる「梅毒に対するペニシリン療法」とは言へぬが,特に視力が急激に上昇し得た点外,2,3興味ある結果を得たので之を報告し諸賢の御批判を仰ぎたいと思ふ.
本患者は給血者の不道徳及組合の粗漏から輸血により梅毒に感染し,全身の発疹,両眼視神経綱膜炎,諸関節痛,梅毒性アンギーナを來し來院,之に対しペニシリンの継続注射を行ひ諸症状の急速軽快を見たもので血清の梅毒反應が陰性になる迄注射を続けられなかつたので完全なる「梅毒に対するペニシリン療法」とは言へぬが,特に視力が急激に上昇し得た点外,2,3興味ある結果を得たので之を報告し諸賢の御批判を仰ぎたいと思ふ.
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