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文献概要
症例
鞏膜管錐術後4年を經過して發生せる全眼球炎
著者: 伊藤憲一1
所属機関: 1九州大学眼科
ページ範囲:P.411 - P.413
文献購入ページに移動 緑内障に対しElliotが行つて以來今日に至る迄,鞏膜管錐術は虹彩切除術と共に緑内障に対する合理的なる療法として広く用ひらる.然し手術後の後発傅染にて全眼球炎を惹起する原因の内最も多きは鞏膜管錐術にしてBrandむは其の2.6%に,Late u. Davisは0.66%に,Butlerは1.87%に,Mellerは1.7%に全眼球炎を來せる事を報告せり.我國に於ては其の報告は比較的稀にして,河本の2例,中島の1例,松岡の2例のみ.
余は最近,緑内障に対し鞏膜管錐術施行後4年を経て全眼球炎を惹起せる症例を経驗し,其の眼球を剔出し病理組織学的檢索を爲し得たるを以て茲に報告し,併せて其の原因を考究せんとす.
余は最近,緑内障に対し鞏膜管錐術施行後4年を経て全眼球炎を惹起せる症例を経驗し,其の眼球を剔出し病理組織学的檢索を爲し得たるを以て茲に報告し,併せて其の原因を考究せんとす.
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