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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科30巻1号

1976年01月発行

文献概要

連載 眼科図譜・218

光凝固を行なつた特発性虹彩嚢腫の1例

著者: 大原國俊1

所属機関: 1東京大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.5 - P.6

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〔解説〕
 虹彩嚢腫,なかでも特発性虹彩嚢腫はきわめて稀れなものとされている。発生異常が関与していると考えられ,若年者に好発し,増大によつて種々の合併症を惹起する場合がある。著者は特発性虹彩嚢腫と考えられる1例に遭遇し,アルゴンレーザーを用いて光凝固を行なうことによつて嚢腫を縮小せしめることができた。
 症例は40歳の女性で,虹彩嚢腫の診断のもとに近医より紹介され,当院分院外来を受診した。左眼前房内に,前房容積の約1/3を占める虹彩嚢腫を認めた。嚢腫の存在は約11年前に指摘されていたが,自覚症状がほとんどなく放置されており,嚢腫はその間に約2倍大となつたという。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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