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特集 第29回日本臨床眼科学会講演集 (その1) 学会原著
Glaucomatocyclitic crisisの房水動態
著者: 長瀧重智1
所属機関: 1東京大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.7 - P.9
文献購入ページに移動緒言
Glaucomato-cyclitic crisis1)の病態生理については,従来トノグラフィーを用いた研究で,眼圧上昇時に房水流出率が低下し,寛解期には正常に復すことが証明されている2)3)。また本疾患の前房水に含まれるプロスタグランディンズが眼圧上昇時に有意に増加することが報告されている4)5)。
人眼の房水動態をフルオレセインを用いて研究する新しい方法を,著者はすでに報告した6)。この研究方法の利点は,トノグラフィーと異なり眼に接触することなく房水流量の係数Kfaを測定することが可能であり,同時にblood-aqueousbarrierの状態を,フルオレセインの虹彩透過性の係数Kdpaで表現できることである。そこで今回この方法を用いて,本疾患の眼圧上昇時と寛解期における房水流量の変化と,blood-aqueousbarrierの変化を測定して,本疾患の病態を解明することを試みた。
Glaucomato-cyclitic crisis1)の病態生理については,従来トノグラフィーを用いた研究で,眼圧上昇時に房水流出率が低下し,寛解期には正常に復すことが証明されている2)3)。また本疾患の前房水に含まれるプロスタグランディンズが眼圧上昇時に有意に増加することが報告されている4)5)。
人眼の房水動態をフルオレセインを用いて研究する新しい方法を,著者はすでに報告した6)。この研究方法の利点は,トノグラフィーと異なり眼に接触することなく房水流量の係数Kfaを測定することが可能であり,同時にblood-aqueousbarrierの状態を,フルオレセインの虹彩透過性の係数Kdpaで表現できることである。そこで今回この方法を用いて,本疾患の眼圧上昇時と寛解期における房水流量の変化と,blood-aqueousbarrierの変化を測定して,本疾患の病態を解明することを試みた。
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