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文献概要
臨床報告
光凝固を行なつた特発性虹彩嚢腫の1例
著者: 大原國俊1
所属機関: 1東京大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.99 - P.102
文献購入ページに移動緒言
特発性虹彩嚢腫は,穿孔性眼外傷後あるいは眼手術後に発生する外傷性虹彩嚢腫の報告が比較的多いのに比して1,3,19〜21),きわめてまれなものである。著者は,今回40歳女性の左眼に認められた特発性と考えられる虹彩嚢腫の1例を経験し,これに対してアルゴンレーザーによる光凝固を行ない,嚢腫を縮小せしめることができた。外傷性虹彩嚢腫に対するクセノンランプを用いた光凝固法の報告はあるが2,16,17,21),特発性虹彩嚢腫に対しては従来,嚢腫壁切開術,摘出術などの外科的療法のみであり9,18),光凝固を行なつた報告例はないので,著者の経験した症例の臨床経過を報告し,本法の問題点について考えたい。
特発性虹彩嚢腫は,穿孔性眼外傷後あるいは眼手術後に発生する外傷性虹彩嚢腫の報告が比較的多いのに比して1,3,19〜21),きわめてまれなものである。著者は,今回40歳女性の左眼に認められた特発性と考えられる虹彩嚢腫の1例を経験し,これに対してアルゴンレーザーによる光凝固を行ない,嚢腫を縮小せしめることができた。外傷性虹彩嚢腫に対するクセノンランプを用いた光凝固法の報告はあるが2,16,17,21),特発性虹彩嚢腫に対しては従来,嚢腫壁切開術,摘出術などの外科的療法のみであり9,18),光凝固を行なつた報告例はないので,著者の経験した症例の臨床経過を報告し,本法の問題点について考えたい。
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