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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科30巻10号

1976年10月発行

文献概要

臨床報告

典型的な中心赤色斑型黄斑の2例

著者: 田辺吉彦1 高橋宏子1 天野みゆき1 牧田京子1

所属機関: 1名鉄病院眼科

ページ範囲:P.1179 - P.1181

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緒言
 中心赤色斑型黄斑は植村1,2)によつて提唱された名称で,弱視児にしばしば見られる黄斑部異常の一つであり,屈折異常を伴い,−4D以上の近視または高度遠視に伴う場合は弱視の治療効果は多くは望めないとされている。今回著者らは典型的な中心赤色斑型黄斑の2症例に遭遇したが,1例は右高度遠視弱視に伴つた両眼中心赤色斑型黄斑で健眼遮閉によつて右矯正視力1.2を獲得し,今1例は右中心赤色斑を示したが屈折,視力は正常であつた。なお前者の同胞の1人に中心赤色斑型黄斑の不完全型と思われる所見を認めたのでここに報告したい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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