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臨床報告
典型的な中心赤色斑型黄斑の2例
著者: 田辺吉彦1 高橋宏子1 天野みゆき1 牧田京子1
所属機関: 1名鉄病院眼科
ページ範囲:P.1179 - P.1181
文献購入ページに移動中心赤色斑型黄斑は植村1,2)によつて提唱された名称で,弱視児にしばしば見られる黄斑部異常の一つであり,屈折異常を伴い,−4D以上の近視または高度遠視に伴う場合は弱視の治療効果は多くは望めないとされている。今回著者らは典型的な中心赤色斑型黄斑の2症例に遭遇したが,1例は右高度遠視弱視に伴つた両眼中心赤色斑型黄斑で健眼遮閉によつて右矯正視力1.2を獲得し,今1例は右中心赤色斑を示したが屈折,視力は正常であつた。なお前者の同胞の1人に中心赤色斑型黄斑の不完全型と思われる所見を認めたのでここに報告したい。
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