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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科30巻11号

1976年11月発行

臨床報告

内斜視患者の身体平衡機能に関して

著者: 尾林満子1 小沢治夫1 臼井永男1 石川哲1

所属機関: 1北里大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1265 - P.1269

文献概要

緒言
 斜視患者は眼位異常が相当強くても全身症状は軽微であるが,何らかの微小神経症状,すなわちminimum dysfunction syndromeが存在する例が多いことがLancetその他に疫学調査を中心に最近報告されている1,2)。その他先天性内斜視に脳幹部の異常を報告している者もある3)。しかし何らかの全身系の運動機能系の異常の存在を他覚的にしかも定量的に行なつた研究はまだ報告がない。前述の報告では前庭神経核と眼球運動神経核の間の障害を推定している。著者らは約2年前から身体平衡機能が斜視患者でいかに障害されているか否かについて興味をもち研究したところ,これらの患者は何らかの平衡機能障害が存在するという若干の興味ある結果が得られたのでここに報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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