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臨床報告
Congenital Hereditary Corneal Dystrophy (Maumenee)の同朋例
著者: 三宅謙作1 三宅千佳子1 三浦花1
所属機関: 1眼科三宅病院
ページ範囲:P.1289 - P.1293
文献購入ページに移動角膜の先天性疾患に対する認識はわが国と特に白人種国との間には個体差あるいは検査設備の差などにより少なからずひらきがあつたように思われる。さらに諸外国においては特に角膜移植術の普及により稀少例のrecipientからの形態学的研究が急速に進歩し先天性角膜疾患の分類の上でも大きな変化をよぎなくされてきている。そのために従来異なつた呼称が与えられていた疾患が実は同一であつたりその逆であつたりすることも起こり比較的症例の少ないわが国で報告する場合ますます困惑させられる結果にもなる.本編で報告するCongenital Hereditary Corneal Dystrophy(以後CHCDと略)もその例にもれず諸外国で使用されたいくつかの呼称を列挙すると第1表のごとくなり,これらは1961年MaumeneeがレビューしたCHCH1)と同一もしくは近似した疾患と考えられる。わが国でもKomoto2)以来5編のあくまで類似疾患と考えられる報告3〜6)をみるが,CHCDの認識にたつた検討は本編をもつて嚆矢とする。今回の報告ではCHCDの分類上の位置,鑑別診断,最近の特に形態学的所見からの成因論に対し主に文献的に言及する。
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