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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科30巻11号

1976年11月発行

文献概要

臨床報告

網膜中心静脈血栓症をきたした頸動脈海綿静脈洞瘻の4例—自然治癒との関係について

著者: 西村みえ子1 井上泰彦1 百枝栄1 沼口雄治2

所属機関: 1九州大学医学部眼科学教室 2九州大学医学部放射線科

ページ範囲:P.1301 - P.1306

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緒言
 頸動脈海綿静脈洞瘻(Carotid-Cavernous Fis—tula,以下CCFと略)では拍動性眼球突出などの特異な眼症状が現われることが古くから知られているが,眼底に網膜中心静脈血栓症様の大量の出血をきたしたという報告は少ない。また症状は一般に進行性で,自然治癒は稀といわれている。今回著者らは本症の経過観察中に網膜中心静脈血栓症様の眼底出血を伴つて眼球突出などの眼症状がいつたん増強し,その後眼症状が消失して自然治癒をきたしたと思われる症例4例を経験したので報告する。そのうち1例は脳血管造影によつてCCFの自然治癒が証明されたものである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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