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眼・光学学会
Laser干渉縞による視覚特性の測定第Ⅲ報小型MTF測定機の開発とその使用経験
著者: 杉町剛美1 普天間稔1 糸井素一1 中島章1 河原哲夫2 大頭仁2
所属機関: 1順天堂大学医学部眼科学教室 2早稲田大学理工学部
ページ範囲:P.1319 - P.1323
文献購入ページに移動Laserの干渉縞を利用して,眼球の光学系をby passして網膜以後の空間周波カットオフ周波数を視力測定に応用する,いわゆる干渉縞視力(Interference Fringe Visual Acuity=I.V.A.)や網膜以後の空間周波数視覚特性(ModulationTransfer Function=M.T.F.)の測定により,いわゆる眼の"みやすさ周波数特性"として眼科臨床に導入する事は有用である。以上の見地からわれわれは第10回眼光学学会においてHe-NeLaserによるYoungの干渉縞でのMTFの眼科臨床応用のいとぐちを述べた,,しかし従来の機器は手造りの大型セットであるため光路の調整や使用法が煩雑であり手軽に短時間に測定が行なえなかつた。
今回われわれは上記の試作機を改良してさらに小型で使いやすい機器を開発しその臨床使用経験を得たのでここに発表する次第である。
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