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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科30巻12号

1976年12月発行

臨床報告

典型的なStargardt型黄斑変性をともなつたFundus Flavimaculatus—臨床的,機能的ならびに電気生理学的検討

著者: 中野秀樹1

所属機関: 1東京医科歯科大学眼科

ページ範囲:P.1405 - P.1411

文献概要

緒言
 1909年Stargardt1)によつて,2家系7名の若年性遺伝性黄斑変性症が報告されて以来,同疾患に関する報告は数多くなされている。そしてSt—argardtの最初の記載が,Stargardt病という特異的疾患の原型として定義づけられてきた。しかしながら,過去の記載を見ると,同じStarg—ardt病とされているものの中に,かなり異質の疾患が含まれていこるとが明らかである。同じ誤まりは,Stargardt自身にも認められる2)
1972年KrillおよびDeutman3)は,Stargar—dt病と診断された疾患を詳細に検討し,いくつかの異なつた疾患として分類されることを報告した,その中で彼らは,Stargardtの最初に記載した疾患すなわちStargardt病は,1962年Fran—ceschetti4)によつて新しく報告されたfundusflavimaculatusの中で,特に萎縮性黄斑変性を合併する型5)と同一疾患であることを強調している。この考えは,最近欧米で次第に支配的立場をとりつつあることは確かである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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