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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科30巻12号

1976年12月発行

文献概要

Clinical Conference

急性緑内障ではじまつた原田病

著者: 白土城照1

所属機関: 1東京大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1431 - P.1435

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 白土下記のような所見より急性緑内障の発作と判断いたしまして,即座に,4%のピロカルピンを頻回に点眼し,かつ,イソバイド内服,マニトン点滴を行なつたにもかかわらず,眼圧の下降が見られず,その時点で,右眼のperipheral iridectomyを行ないしました。そして,右眼のperipheral iridectomyを行なつたあと,すなわち初診から5日目になつて右眼にかすみが生じたということで視力を調べますと,右眼の網膜に浮腫がみられ,視力が0.3に低下しておりました。
 この原因として急激に眼圧が下降したためと判断し,そのまま加療しましたところ,さらにそれから2日後になりまして,左眼の視力の急激なる低下をきたしました。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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