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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科30巻2号

1976年02月発行

文献概要

特集 第29回日本臨床眼科学会講演集 (その2) 学会原著

血族結婚による女性罹患者を含むCongenital Retinoschisisの一家系

著者: 内野允1 清水昊幸1

所属機関: 1自治医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.145 - P.151

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緒言
 Retinoschisisは,わが国では網膜披裂または網膜分離病と呼ばれ,先天性,後天性(老人性),続発性の3種に大別される1)。そのうちX染色体劣性の遺伝形式を示すCongenital Retinoschisis(以後C.R.と略す)は欧米では多数の報告例があり,とくにKrausher2)等が多数の症例について詳細な検討を加えている。しかしわが国におけるその家族内発生の報告例は未だ少数3)のようである。われわれは二世代にわたり4名の患者を含むC.R.の典型的な一家系を経験した。しかもこの家系の特徴として,
 ①家系内に血族結婚を有すること。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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