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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科30巻2号

1976年02月発行

文献概要

特集 第29回日本臨床眼科学会講演集 (その2) 学会原著

光凝固による暗点の縮小について—中心性網脈絡膜炎の症例

著者: 吉田雅子1 上野聡樹1 吉田秀彦1 雨宮次生1

所属機関: 1京都大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.199 - P.205

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緒言
 今日では,いわゆる漿液性中心性網脈絡膜炎(以下,中心性網脈絡膜炎と略称する)に対する光凝固療法は,螢光眼底撮影法の普及とも相まつて,広く一般化され確立した感がある。しかしながら,当治療法のもつとも好ましからざる問題点である凝固巣に相当した絶対暗点の性質については,量的に詳しい分析を試みた報告1,2)が少数なされているものの,暗点の経時的消長については未だ報告はなされていない。
 今回,われわれは,中心性網脈絡膜炎に対する光凝固後の凝固巣に相当した他覚的暗点の経時的な消長について,量的な検索を行なつたので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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