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特集 第29回日本臨床眼科学会講演集 (その2) 学会原著
網膜芽細胞腫の予後—眼球外浸潤をみた網膜芽細胞腫10例についての検討
著者: 山名泰生1 高木郁江1
所属機関: 1九州大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.225 - P.231
文献購入ページに移動網膜芽細胞腫の生命に対する予後は,早期治療が行なわれるようになつて向上してきた1,2)が,なお不幸な転帰をとるものが存在している。死亡原因としては視神経を介して頭蓋内に転移するものが圧倒的に多いことから,摘出眼球の組織学的検索では,視神経断端部だけの検査が重要視され,他の部分のそれはなおざりにされてきたきらいがある。
今回私達は,九大眼科で1965年から1974年までの10年間に治療した60例(80眼)のうち,眼球外浸潤をみた10例について検討した結果,興味ある知見をえたので報告する。
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