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臨床報告
一次性を疑わしめた二次性片眼網膜色素変性症の1例
著者: 阿部春樹1 庭山直子1 木村重男1
所属機関: 1新潟大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.245 - P.250
文献購入ページに移動片眼性網膜色素変性症は,1865年Pedraglia14)によつて報告されで以来,すでに内外に多くの報告がある。しかしこれらの中には,二次性のものが多く,一次性のものは極めて少ないように思われる。近年,電気生理学的立場から検討がなされ,厳密な意味での一次性片眼網膜色素変性症の存在そのものについても,疑問が提起された。
著者らは最近,すべての点で,一次性片眼綱膜色素変性症に一致する症例に遭遇したが,既往歴から二次性網膜色素変性症と,考えざるをえなかつた1例を経験した。以下にその概要を報告し,若干の考察を加えてみたい。
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