icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科30巻2号

1976年02月発行

文献概要

臨床報告

頭蓋咽頭腫臨床像の多様性について

著者: 平岡満里1 藤野貞1 市田忠栄子1

所属機関: 1東京都立府中病院眼科

ページ範囲:P.251 - P.255

文献購入ページに移動
緒言
 頭蓋咽頭腫は,トルコ鞍上の上皮性の腫瘍で胎生期の頭蓋咽頭管の遺残より発生する。本腫瘍は,脳腫瘍の3〜4%を占めるといわれるが,その発生の機転からみで,小児期に症状をあらわすことが多く,14歳以下では9%を占める1)。しかし,頭蓋咽頭腫68例のうち24例は,50歳以上で初発症状をあらわしたという報告もある2)
 われわれは,片眼の中心暗点ではじまつた成人例,頭痛・発熱・片眼視力障害ではじまつた小児例,外傷後のうつ血乳頭ではじまつた幼児例の3例の異なつた臨床像を呈した頭蓋咽頭腫を経験した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら