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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科30巻2号

1976年02月発行

臨床報告

スルベニシリンナトリウムの点眼による眼内移行

著者: 岩田修造1 池本文彦1 大久保由紀子1 福井成行1

所属機関: 1千寿製薬研究所

ページ範囲:P.257 - P.262

文献概要

緒言
 スルベニシリンナトリウム,Sulfobenzylpeni—cillin disodium (以下Sulbenicillin 2 Naと略称)は広域の抗菌スペクトルを持つ合成peni—cillinであり,すでに各科領域で臨床上繁用されているが,眼科領域においては本剤の全身投与の他に,点眼による局所投与の形式が考えられる。
 Sulbenicillin 2 Naの眼科領域への応用は,先に三国ら1)が基礎的知見について報告し,生理食塩液に溶解した本薬剤の点眼による眼内分布について述べているが,著者らは本剤の眼内移行についてさらに実験を行ない,まずin vitroでの角膜透過性について定量的検索を行なうとともに,点眼液として調製したSulbenicillin 2 Naを用いて,家兎に対する点眼による眼内分布の動態を実験的に明らかにしたので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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