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特集 第29回日本臨床眼科学会講演集 (その3) 学会原著
大阪市内某保健所における3歳児健康診査での視力検査5年間の成績
著者: 山崎康宏1 湖崎克1 中岸裕子1 福井久子1 梅垣嘉子2 岩井寿子3
所属機関: 1大阪市立小児保健センター 2大阪市立南病院 3国立大阪病院視能訓練学院
ページ範囲:P.279 - P.285
文献購入ページに移動小児の視力発達過程で,その阻害となる可能性のある眼異常を早期発見し管理することは不可欠のことである。そしてもつとも早く小児に視力スクリーニングを実施しえる機会は,3歳児健康診査である。
著者1,2)は,先に3歳児健康診査における視力検査の重要性を述べ,検査法として図形視標とランドルト環視標の両者を用いて,大阪市内2保健所における3歳児健康診査時に,スクリーニングと精密検査を行なつた成績について報告した。そこでランドルト環視標より図形視標の方が,3歳児には応答し易いことと,スクリーニングとして0.5未満をふるいわけることが適当であることを報告した。
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