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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科30巻3号

1976年03月発行

特集 第29回日本臨床眼科学会講演集 (その3)

学会原著

網膜受容器のスペクトル感度測定とその臨床応用

著者: 北原健二1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学眼科

ページ範囲:P.323 - P.331

文献概要

緒言
 網膜受容器機構の研究は,光化学的,電気生理学的,心理物理学的など各分野にわたり研究が進められ,現在錐体にはblue, green,ならびにredにそれぞれ最大吸収感度を持つ3種類のvisualpigmentが確認されている。
 心理物理学的には,従来各種の閾値測定法によりこれら3種類のvisual pigmentあるいは機構体に相当するスペクトル感度の測定が行なわれている。しかしながら,心理物理的手法による閾値測定はMaxwellian viewの方式を用いて行なわれるが,測定手技の繁雑さのために臨床上これを実用的に用いるのはなお困難である。臨床的には量的視野計の反射面を利用することが実際的であるが,現在使用されているTübinger peri—meterは検査点用光源の光量が充分でなく,組み込まれているinterference filterの数が少ない等の欠点がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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