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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科30巻4号

1976年04月発行

文献概要

特集 第29回日本臨床眼科学会講演集 (4) 学会原著

硝子体出血膜状混濁切除例の超音波検査成績

著者: 山本由記雄1 平野史郎1 鏑木ふく代1 冨田美智子1 岡田栄子1 松尾キミ1

所属機関: 1都立駒込病院眼科

ページ範囲:P.425 - P.431

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緒言
 先年,私どもは,硝子体出血に対する超音波断層法の応用1〜3)により,術式の選択と施行時期の判断を,その感度断層的表現法に求めたが,なお的確性を欠き,患者の心理的不安の除外を意識し過ぎて,手術の成功は見ても,視力的な回復は不可能といつた事例に遭遇することも多く,患者を絶望的な心理に置くことがしばしばであり,この因循性に関して後悔することが多かつた。
 最近になつて,超音波診断技術がにわかに進歩し,眼科的にも,A-modeによる計測の正確性,B-modeの画像の信頼性,これに加えてスキャン・コンバータ7)や,ディジタル式カラー同時断層装置,接触型ハンディ・スカナーの出現があり,さらに探触子の発達のため画像の解析がさらに容易になつてきた。一方,眼部血管の動態の検査の目的で,M-mode8)や超音波Doppler法の応用4〜6)も可能となり,超音波診断技術がかなり多彩となつてきた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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