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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科30巻5号

1976年05月発行

文献概要

教育講演

光凝固の適応と禁忌

著者: 野寄喜美春1

所属機関: 1埼玉医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.611 - P.619

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緒言
 光凝固術が臨床に応用されてからすでにひさしい。とくに網膜の光凝固については,他の方法では到達困難な部位であるために,その利用度はますます増大し,いまや網膜病の治療には必須となつている1)。またテクノロジーの進歩,とくに新光源,たとえばレーザーなどの開発によつて,光凝固機の種類も増加し,それとともに適用範囲の拡大,あるいは治療部位による機種の選択,さらに新治療法の確立などがおこなわれている2)
 またわが国における光凝固機の普及はめざましくキセノン光凝固機をはじめとして,最近ではアルゴンレーザー光凝固機も輸入されて3),国内ではすでに200以上の装置が可動している,,とくに近年アメリカ製,あるいは国産の小型,安価なキセノン装置が販売され,多くの病院または医院において使われている。これに伴い光凝固機の誤用,または不注意によつて種々の偶発事故あるいは合併症を生ずる危険も多い,,ここでは各種の光凝固の適応・禁忌,とくに合併症について述べてみたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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