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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科30巻7号

1976年07月発行

臨床報告

学校における色覚検査の検討

著者: 青木功喜 田中宣彦 時田広

ページ範囲:P.793 - P.796

文献概要

緒言
 学校保健法改正が1973年5月に行なわれ,従来「色神障害の有無及び障害の種別を明らかにする」といわれていたのが,「色覚異常の有無及程度を明らかにする」と変更された。しかしわが国では学校における色覚検査を如何にするべきかは今なお統一された見解がない。このため学校医は色覚異常程度判定に際して眼科専門医ですら少なからず混乱しているのが現況である。一方色覚検査で現在わが国で用いられているものには色覚検査表(石原表,東京医大表,大熊表),ファーズワース氏パネルD−15,ランタン,アノマロスコープなどが代表的なものであり,その方法にはそれぞれの特徴と限界があり,その組合せによつてはじめて色覚異常の有無,および程度判定が可能になつてくる。このような背景の下でわれわれは学校における色覚検査をより能率的かつ正確に行なうには如何にするべきかを知るため,札幌市内の小中学生を対象に検討を加えてみたので,その結果を報告したい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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