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臨床報告
眼部ワクチニアにたいするVIGの使用経験
著者: 藤原隆明1
所属機関: 1東海大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.821 - P.825
文献購入ページに移動緒言
種痘眼合併症はさほど多いものではないが眼科医が時に遭遇する疾患である。当大学の所在する伊勢原市においても,本年4月第1期種痘が行なわれたのち,3名の眼部ワクチニアの患者が来院した。うら1名は眼瞼ワクチニアの子より感染した母親の例である。いずれの症例も,乾燥抗ワクチニア人免疫グロブリン(商品名ワクチニアブリン,以下,VIGと略す)の全身的および局所投与により,比較的すなやかに治癒にいたつた。本報では,これらの症例についてのVIGの使用経験を述べ,眼部ワクチニアの治療法について,検討を加えてみた。
種痘眼合併症はさほど多いものではないが眼科医が時に遭遇する疾患である。当大学の所在する伊勢原市においても,本年4月第1期種痘が行なわれたのち,3名の眼部ワクチニアの患者が来院した。うら1名は眼瞼ワクチニアの子より感染した母親の例である。いずれの症例も,乾燥抗ワクチニア人免疫グロブリン(商品名ワクチニアブリン,以下,VIGと略す)の全身的および局所投与により,比較的すなやかに治癒にいたつた。本報では,これらの症例についてのVIGの使用経験を述べ,眼部ワクチニアの治療法について,検討を加えてみた。
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