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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科30巻7号

1976年07月発行

文献概要

GROUP DISCUSSION

白内障(第14回)

著者: 藤永豊1

所属機関: 1烏取大

ページ範囲:P.861 - P.870

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1.先天性白内障マウス水晶体の組織像
 マウスの先天性白内障は,そのstrainにより初発時期および発生部位を異にしている。現在まで先天性白内障マウスのstrainは10種近く報告されている。今回は主にCataract-Fraser並びにCataract-Nakano-Char—les River strainについてそれらの組織像を光顕および電顕にて検討したので報告する。
 白内障の変化は前者では胎生13日目にelongationを生じた後壁細胞の膨化として,また後者では生後6口目に後極部で水晶体核周辺の細胞のhydropic changeとして認められた。これら両者における細胞内の変化は細胞核をはじめ,mitochondria,endoplasmic reticulum,Golgi's apparatusなどのorganellesの残存と,正常組織には認められないdense bodyの出現であつた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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