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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科30巻8号

1976年08月発行

臨床報告

網膜静脈枝閉塞症における脂質の検討

著者: 小沢勝子1 種田光成1 高井みちえ1

所属機関: 1名古屋市立大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.911 - P.915

文献概要

緒言
 網膜静脈枝閉塞症は血管炎型を除けば,高血圧があるかまたは高血圧の既往がある者に発見されることが多いといわれる。そしてほとんど全例に網膜細動脈硬化を認める。動脈硬化のうち,アテローム硬化は高脂血症との関係がよく研究されており,脂質代謝が動脈硬化の進展に密接な関係をもつといわれているが,網膜血管のような細動脈の硬化は高血圧と関係していて脂質には関係がないという意見が従来圧倒的である。また網膜静脈枝閉塞症患者における脂質代謝の報告はみられない。しかし網膜静脈枝閉塞症患者のわれわれの治療経験によれば,高血圧の有無にかかわらず,網膜動脈硬化が強く,線溶療法のみでは治療効果が不十分な例がある。そこで今回は網膜静脈枝閉塞症の予防および治療的見地から,脂質代謝について検討した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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