icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科30巻8号

1976年08月発行

文献概要

談話室

顕微鏡手術のためのフットスイッチ盤について—その改良とテレビの応用

著者: 原たか子1 原孜1

所属機関: 1原眼科病院

ページ範囲:P.951 - P.956

文献購入ページに移動
緒言
 近年,眼科手術に関する電気機具の数は,増加の一途を辿り,そのほとんどに,フットスイッチが用いられているので,これらをまとめるスイッチ盤が必要となつてきている。これが,スイッチ盤作製の根本動機であるが,この他,もう一つの動機がある。顕微鏡手術を楽な姿勢で行なおうとすれば,術者の大腿は,患者の頭をはさみこむような位置をとらなければならなくなる1)。このために,手術台からの患者の頭部の突き出しとか,術者のwrist restの改良等が必要となつてくる2)わけである。術者にとつて良い姿勢は,とりも直さず,助手にとつても,良い姿勢であり,患者の頭部付近の限られた空間を,術者と助手にどう配分するかということは,重要な問題となる。これは,術者と助手が,共に坐つて,共に手術顕微鏡(以下OPMIと略)を使用するという場合に,新しく生じてくる問題といえる。従来から,多くの術者が,おのおの独創的なフットスイッチ盤を創作,使用しているが,いずれも,一方的に,術者の立場から考案されているようである。私達のような個人病院では,指導的な立場の入が助手をつとめるということはまずない。非医師でかつ術者よりも経験,能力が劣ったものが助手をつとめるのが常である。一方,このような場合でも,顕微鏡手術は呼吸の合つた術者と助手の共同作業を必要としていることに変りない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら