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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科30巻9号

1976年09月発行

臨床報告

先天性硝子体嚢腫の4例

著者: 田辺吉彦1

所属機関: 1名鉄病院眼科

ページ範囲:P.1057 - P.1060

文献概要

緒言
 先天性硝子体嚢腫は1898年にThompsonが初めて記載したが,以後報告例は少なく,まれな疾患とされている。しかし本症はほとんどが視機能に大して影響せず自覚症状が少ないので,見逃されたり,受診しないままで終る場合がかなりあると想像される。私は昭和46年から5年たらずの間に4例の本症に遭遇し,これが一般に考えられている程まれな疾患ではないと思う。
 本症の成因に関して,従来毛様体由来説1,2)と硝子体管由来説3〜8)の二つがあるが,私の経験した4例はいずれも毛様体由来であろうと考えている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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