文献詳細
臨床報告
文献概要
緒言
先天性硝子体嚢腫は1898年にThompsonが初めて記載したが,以後報告例は少なく,まれな疾患とされている。しかし本症はほとんどが視機能に大して影響せず自覚症状が少ないので,見逃されたり,受診しないままで終る場合がかなりあると想像される。私は昭和46年から5年たらずの間に4例の本症に遭遇し,これが一般に考えられている程まれな疾患ではないと思う。
本症の成因に関して,従来毛様体由来説1,2)と硝子体管由来説3〜8)の二つがあるが,私の経験した4例はいずれも毛様体由来であろうと考えている。
先天性硝子体嚢腫は1898年にThompsonが初めて記載したが,以後報告例は少なく,まれな疾患とされている。しかし本症はほとんどが視機能に大して影響せず自覚症状が少ないので,見逃されたり,受診しないままで終る場合がかなりあると想像される。私は昭和46年から5年たらずの間に4例の本症に遭遇し,これが一般に考えられている程まれな疾患ではないと思う。
本症の成因に関して,従来毛様体由来説1,2)と硝子体管由来説3〜8)の二つがあるが,私の経験した4例はいずれも毛様体由来であろうと考えている。
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