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眼・光学学会
眼球光学系の非球面性について
著者: 中尾主一1
所属機関: 1奈良県立医科大学限科学教室
ページ範囲:P.1091 - P.1101
文献購入ページに移動緒言
眼球光学系が通常の光学機械のように球面共軸光学系で示されないことは古くから知られていることである。ところでこの非球面光学系が,果たして生体に有利に働いているかといえば,必ずしもそうではなく,ある場合にはかえつて不利に働く場合もあり得るということは,他の生体機構たとえば免疫現象などと全く同様であると考えられる。
この研究テーマの目的はこのような非球面光学系の結像状態がいわゆるGullstrandの模型眼あるいはLe-Grandの模型眼とどのように異なるかということ,さらに臨床的諸問題,限鏡矯正理論と関連して起こる問題を追求することである。未だ十分な成果はあげるに至つていないが,これまでの経過について述べることとする。
眼球光学系が通常の光学機械のように球面共軸光学系で示されないことは古くから知られていることである。ところでこの非球面光学系が,果たして生体に有利に働いているかといえば,必ずしもそうではなく,ある場合にはかえつて不利に働く場合もあり得るということは,他の生体機構たとえば免疫現象などと全く同様であると考えられる。
この研究テーマの目的はこのような非球面光学系の結像状態がいわゆるGullstrandの模型眼あるいはLe-Grandの模型眼とどのように異なるかということ,さらに臨床的諸問題,限鏡矯正理論と関連して起こる問題を追求することである。未だ十分な成果はあげるに至つていないが,これまでの経過について述べることとする。
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