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臨床報告
Acromegalyの眼症状
著者: 雨宮次生1 橋本恵1 大迫文麿2
所属機関: 1京都大学医学部眼科学教室 2京都大学医学部内科学教室第2講座
ページ範囲:P.1249 - P.1253
文献購入ページに移動Acromegalyは,下垂体前葉の腫瘍による,すなわち前葉の好酸性細胞の腺腫,または単純増殖に基づいて生ずる症状であつて,成長ホルモンの過剰分泌による症状と,腫瘍の場合には,周囲組織への圧迫症状に分けて考えることができる。
Acromegalyにおける眼症状も,成長ホルモンの過剰分泌によつて直接起るものと,これによつて惹起された疾患によつて眼に生ずる変化と,前葉の腫瘍の場合には,周囲組織への圧迫に起因する眼への影響に分けて考えることができる。Acromegalyの大集団について,眼症状の考察のなされる機会が,これまで少なかつた。内分泌学的にも本邦においては,100例を越す自験例についての報告のないこと,本疾患が,本来眼科疾患でないことを考えれば,眼科独自で大集団を集められないことなどとあわせて,大集団についてAcromegalyの眼症状が検討されなかつたのも,もつともなことと思われる。
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