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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科31巻10号

1977年10月発行

文献概要

臨床報告

浅前房と急性一過性近視を初発症状とした原田病の1例

著者: 富森征一郎1 宇山昌延2

所属機関: 1公立豊岡病院眼科 2関西医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1271 - P.1273

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緒 言
 原田病は一般に,眼底後極部の浮腫を初発症状として発病する。しかし,きわめて稀には,浅前房,さらに浅前房にもとづく閉塞隅角緑内障を初発症状として発病した症例の報告もみられる(八田1),渡辺2),木村3),白土4))。著者は,このたび,両眼の浅前房と,同時に急性一過性の強い近視を初発症状とし,初診の3日後に,視神経乳頭と後極部網膜に浮腫状混濁を生じ,原田病と診断された症例を経験した。原田病においてこのような症状を示すのは少ないのでその経過を報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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