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眼・光学学会
細隙灯写真撮影法の改良
著者: 野寄喜美春1 馬場賢一1 加藤尚臣2 田尾森郎2 小田治雄2
所属機関: 1埼玉医科大学眼科学教室 2日本光学(株)
ページ範囲:P.1291 - P.1294
文献購入ページに移動細隙灯写真撮影法については,すでに多くの報告があるが1),とくに画期的な方法として1966年にNieselはScheimpflugの条件を利用して,フイルム面を傾けることにより細隙面をさらに鮮明に撮影する方法を発表した2)。しかし,この方法は特殊のカメラバックを必要とし像の傾きにより観察がきわめて困難となるなど実現困難な点が多かつた。
われわれは,角膜,前房とくに水晶体など厚みのある組織の光学切片の精密撮影を目的として撮影系の改良を試み撮影レンズを傾けて前記の条件を満足し,実現性の高い装置を試作,実験をおこなつた。
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