icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科31巻11号

1977年11月発行

文献概要

臨床報告

黄斑部孔を伴う網膜剥離に対する黄斑プロンベの試作とその手術法について

著者: 安藤文隆1 佐竹成子1 市川宏1

所属機関: 1名古屋大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1335 - P.1339

文献購入ページに移動
はじめに
 黄斑部孔を伴つた網膜剥離の治療法は,光凝固療法のよい適応とされているが,それでも安静位をとらせて剥離を消失させ,光凝固が可能となる症例は少なく,あらかじめ何らかの観血的な手術方法にて,先ず剥離網膜を復位させねばならぬ場合が多い。この際にも,網膜下液を単に穿刺排液するのみでは復位は得られにくく,剥離網膜の復位を強制する何らかの補助手段を構じねばならぬ場合が多い。
 われわれは今回,手術方法が簡単で,黄斑部をある程度永続的にbuckleできるexplantとして,黄斑プロンベ(仮称)を作り,数例に使用してよい結果を得たので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?