文献詳細
文献概要
臨床報告
先天性梅毒性角膜実質炎経過後の角膜の微細構造
著者: 井筒雄一1 石井康雄1 内海栄一郎1 林正泰1
所属機関: 1総合新川橋病院眼科
ページ範囲:P.1341 - P.1345
文献購入ページに移動先天性梅毒性角膜実質炎の炎症消退後に,角膜実質深層に,異常に肥厚したデスメ氏膜,あるいは,角膜内皮細胞面に,クモの巣様に凝集し,前房内に隆起している硝子様網状物質を残す事が,しばしば観察される。
Vogtら1〜3),は組織学的に,この硝子様網状物質の発生病理について報告した。更に,Edmondら7〜10)は,電子顕微鏡的に観察し,この硝子様網状物質や,デスメ氏膜の滴状変性,および肥厚は変性内皮細胞が分泌形成したものであると報告している。
掲載誌情報