文献詳細
臨床報告
ブドウ糖非醗酵グラム陰性桿菌,Ps.cepaciaによる角膜浸潤の1例
著者: 大石正夫1 西塚憲次1 本山まり1 小川武1
所属機関: 1新潟大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.1355 - P.1359
文献概要
緑膿菌による眼感染についてはすでに総説1)がなされ,その原因菌としての重要性に大きな関心がよせられている。最近,緑膿菌以外のPseudo-monasをはじめとする。いわゆるブドウ糖非醗酵グラム陰性桿菌による感染症の増加傾向が各科領域で注目されて来ている2)。
Pseudomonas cepacia(以下,Ps.cepacia)はこの一つであつて,従来緑膿菌に有効とされているGentamicin(GM),Colistin(CL)に耐性の薬剤感受性パターンを示すことで,臨床上重視される。
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