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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科31巻11号

1977年11月発行

文献概要

臨床報告

Degeneratio hyaloideo-retinalis hereditaria (Wagner)について

著者: 原田敬志1 渡辺郁緒2 小嶋一晃1 原田景子1 柳田和夫1 市川宏1

所属機関: 1名古屋大学医学部眼科学教室 2浜松医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1361 - P.1370

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緒 言
 Franceschetti1)は,24歳と22歳の兄弟に若年性の硝子体の破壊を観察した。1938年,硝子体・網膜・水晶体の変化を伴う遺伝性疾患がWagner2)によつてはじめて記載された。Wagnerはチューリッヒの一家系二世代のうち男6人,女7人にこの疾患を認め,Degencratio hyaloideo-retinalishereditariaと命名した。その特色とすべき点は,
 1)光学的にほとんど虚な(optisch fast leer)液化した硝子体中に点状の沈着物と,眼球運動とともに揺れ動く糸状あるいは糸球状硝子体索がみられ,硝子体の前境界膜と正常な硝子体構築とを欠く。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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