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連載 眼科動物園・4
文献概要
物を言わぬ動物の病気がよく解るものだと不思議がられるが,特別の診療方法があるわけではない。人の診察と同じであるが稟告に十分な時間をかける。眼科もまた特別の診察方法はなく,初診時全身病との関連,犬や猫の種類による眼の遺伝性疾患や先天性疾患を勘案しながら診察する。治療に先立つて動物の保定が重要で,動物に無理がなく,不安や恐怖を与えず術者が治療しやすいようにする。無理な力まかせの保定は弱つた動物がショックで死ぬことがあり,兎や小鳥ではとくに細心の注意が必要である。
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