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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科31巻12号

1977年12月発行

文献概要

臨床報告

Mikulicz症の2症例—リンパ腫型眼窩炎性偽腫瘍との相関関係について

著者: 高橋俊博1 豊田幸信1 井出俊一1 諫山義正1

所属機関: 1神戸大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1445 - P.1450

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緒 言
 Mikulicz病とは,涙腺と唾液腺の対称性腫脹を特徴とする原因不明の慢性炎症性疾患とされている。しかし,Morganら1,2)がMikuliczはSjögren症候群の一表現型であると報告して以来,本疾患の病因研究に関して著しい進歩がみられるにもかかわらず,その本態に関して十分に解明されていない。
 今回,われわれはいわゆるMikulicz病の2症例に遭遇し,病理組織学的な検討を加え,眼窩炎性偽腫瘍のリンパ腫型と同一の組織像を呈し,同じ免疫学的背景を有する事を明らかにし,さらに治療に就いても若干の考察を加えたので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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