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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科31巻12号

1977年12月発行

文献概要

臨床報告

Behçet病患者の血沈促進因子について

著者: 安藤文隆1 佐竹成子1 加藤美代子1

所属機関: 1名古屋大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1465 - P.1470

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はじめに
 Behçet病患者では,しばしば血沈の促進が認められる1,2)。特に症状の増悪期には,より促進するように思われる3)のであるが,それはどのような因子に起因するものであろうか。
 一般に血沈を促進させる因子としては,血漿側の因子として,1)アルブミン減少,2)総グロブリン増加,したがってAIG比の低下,3)γ-グロブリン増加,4)フィブリノゲン増加,さらに赤血球側の因子として,5)高度の貧血,6)表面電荷の変化等があげられる。これら血沈促進因子のうち,Behçet病患者では,どの因子が直接血沈促進に作用しているかを調べてみたので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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