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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科31巻2号

1977年02月発行

文献概要

連載 眼科図譜・231

眼症状を伴つたLichen Myxedematosusの1例

著者: 計屋隆子1 津田尚幸1 山之内夘一1 穐山富雄2 高橋勇2 中山巌3

所属機関: 1長崎大学医学部眼科学教室 2長崎大学医学部皮膚科教室 3長崎大学医学部中検病理部門

ページ範囲:P.160 - P.161

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 Lichen Myxedematosusは甲状腺機能異常を伴わないムチン沈着症で,1935年Neu-mann1)がLichen Myxedematosusとして発表して以来Papular Mucinosis2),Sclero-myxedema3),Lichen Fibromucinoidosis4)の病名でも記載されている。欧米では比較的多くの報告をみるが,本邦では中安5),加茂6),設楽7)その他合わせてこれまで10例ほどの文献報告をみる程度である。者らはLichen Myxedematosusの経過中眼瞼浮腫,結膜浮腫および異型中心性網膜炎様の漿液性網膜剥離を生じた症例を経験したので報告する。著者らの調べた限りでは,本症例の如き眼症状を伴つたLichen Myxedematosusの報告はこれまでなかつた。免疫異常を伴つていたことも興味ある点である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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