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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科31巻2号

1977年02月発行

臨床報告

人工透析を行なつた腎炎性網膜症の1剖検例

著者: 岡義祐1 猪俣孟1 生井浩1 熊野誠是 中村定敏

所属機関: 1九州大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.293 - P.300

文献概要

緒 言
 慢性腎不全例に対する人工透析の臨床的価値が不動のものとなり,わが国においてもようやく好成績が得られるようになつて来た1)。しかし人工透析による慢性腎不全例の長期延命,社会復帰が可能になるとともに,眼科学的にもいくつかの間題が生ずるに至つた。すなわち人工透析による腎炎性網膜症の病態の変化および視機能に及ぼす影響がそれであり,それらの問題点を十分に検討することが人工透析の成果を完全ならしめる上に必要となつて来た。
 しかしわが国における人工透析の歴史はまだ浅いため,これらに関する研究は非常に少い。とくに眼球の剖検まで行なつた例は,われわれの発表以来,山之内2),高橋3)の報告を入れて,わずか4症例にすぎない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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