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特集 第30回日本臨床眼科学会講演集 (3) 学会原著
アルゴンレーザー光凝固による後極部疾患の治療について—その1.中心性網膜炎およびその類似疾患
著者: 天野清範1 藤田邦彦1 落合冨士也1 馬場賢一1
所属機関: 1埼玉医科大学眼科学教室
ページ範囲:P.381 - P.387
文献購入ページに移動アルゴンレーザー光凝固装置は,1970年にLit-tel1)等によつて,アルゴンレーザーと細隙燈顕微鏡を組み合せた光凝固機が製作されてから急速に発達した。特にアルゴンレーザー光の特性,すなわち高エネルギー,強集束性,網膜に対する凝固能率のよいこと,小凝固点が得られること等を利用して,後極部の精密凝固に応用されてきた。
最近,伝達系にFiber optic (mono filame-nt)を使用し,出力の低下を防いだCoherentRadiation Argon Laser System 900 photoco-agulatorが製作され,従来キセノン光凝固機では危険の多かつた後極部疾患の精密凝固が容易となり利用度が増加してきた。
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