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特集 第30回日本臨床眼科学会講演集 (その4) 学会原著
シリコンループ留置術の新法による涙点閉鎖の治療
著者: 長嶋孝次1
所属機関: 1京都市長嶋眼科医院
ページ範囲:P.497 - P.499
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涙小管閉塞,あるいはこれに鼻涙管閉塞をも合併した症例に対して,開放手術を行なわずにシリコンラバーチューブをループ状に留置する二,三の方法1〜3)がすでに試みられているが,いずれも技術的に共通した難点をもつている。岩すなわち,この柔軟なチューブを涙道へ誘導するための銀製1)や鋼製2)の案内ブジーを下鼻道から,あるいは通常後方へ向かつて進むナイロン線3)を鼻咽頭から探し出しで,これらを鼻孔からとり出すことは容易ではない。私は特にこの問題を解決するとともに,本法をまず涙点閉鎖に適用して,卓効を得たので報告する。
涙小管閉塞,あるいはこれに鼻涙管閉塞をも合併した症例に対して,開放手術を行なわずにシリコンラバーチューブをループ状に留置する二,三の方法1〜3)がすでに試みられているが,いずれも技術的に共通した難点をもつている。岩すなわち,この柔軟なチューブを涙道へ誘導するための銀製1)や鋼製2)の案内ブジーを下鼻道から,あるいは通常後方へ向かつて進むナイロン線3)を鼻咽頭から探し出しで,これらを鼻孔からとり出すことは容易ではない。私は特にこの問題を解決するとともに,本法をまず涙点閉鎖に適用して,卓効を得たので報告する。
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