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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科31巻4号

1977年04月発行

特集 第30回日本臨床眼科学会講演集 (その4)

学会原著

病的近視の進行過程とその病態について(予報)

著者: 所敬1 林一彦1 佐藤公子1 打田昭子1 伊藤百合子1

所属機関: 1東京医科歯科大学眼科学教室

ページ範囲:P.537 - P.539

文献概要

緒 言
 強度近視は,変性疾患として失明原因の上位を占めている1,2)にもかかわらず,網膜色素変性症あるいは老人性黄斑部変性症に比べて注目されておらず,その原因および病態についての研究は少ない現状である。強度近視の原因は従来より眼軸長の延長によると考えられており,これにより種種の視機能障害,あるいは合併症がおこるとされていた。しかしこのような障害が,眼軸長の延長のみによりおこるか否かは,強度近視による失明原因を追求する上には重要な事と思われる。そこで今回は,屈折度,眼軸長および種々の視機能検査を行ない,強度近視が視機能障害を現わしてくる,すなわち病的近視としての進行過程およびその病態につき検討を加える事ができたのでここに報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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