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臨床報告
螢光眼底検査後に不幸な転帰をとつた1例
著者: 藤田邦彦1 鈴木弘子1 天野清範1
所属機関: 1埼王医科大学眼科学教室
ページ範囲:P.575 - P.577
文献購入ページに移動螢光眼底撮影の際に使用するFluoresceinsodium水溶液(以下Fl-Na液)の静注による副作用として,一過性の悪心,嘔吐など短期間の副作用は時に経験するが,他の薬物に見られるような長期間にわたる肝,腎障害やショックなどの重篤な副作用は非常に少ないとされている。
最近,われわれはFl−Na液静注後,脳塞栓による中枢神経障害が出現し,2週間後,死に至つた1例を経験したので報告する。
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