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連載 眼科図譜・234
ベーチェット病患者にみられた角膜潰瘍の1例
著者: 斉藤一宇1 加瀬学1
所属機関: 1北海道大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.610 - P.611
文献購入ページに移動ベーチェット病は,Muco-Cutaneous-Ocular Syn-dromeの範疇に入る疾患であるので,その臨床症状も多彩であるが,口腔内アフター,陰部潰瘍などは日常みられる症状であるが,角膜に潰瘍をきたすということは,ベーチェット病では,ごく稀なことである。
症例は,26歳,男性,完全型,1971年頃より,眼症状の出現を認め,主として前眼部型で,1年に2〜3回の発作をくり返していたが,1974年以来ブドウ膜炎の発作は認められていなかつた.また,1972年頃より時々,両眼瞼裂部に.上強膜炎様の限局性結膜充血を認めていた.
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