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特集 第30回日本臨床眼科学会講演集 (その5) 学会原著
Phaco-emulsification と Aspiration による白内障手術について
著者: 馬嶋慶直1 新美勝彦1
所属機関: 1藤田学園名古屋保健衛生大学医学部眼科
ページ範囲:P.659 - P.666
文献購入ページに移動白内障の乳化,吸引手術の新しい方法として1967年にDr.Kelman, C.D.1)が最初の報告を行い,第22回臨床眼科学会でも12例の患者について報告している。また本邦では1970年に桑原2)教授が有核白内障の吸引法についてと題して特別講演を行つておられ,1971年著者3)も少数例ではあるが治験例を報告し続いて倉知4),秋谷5),中野6)等の報告があつた。その後本邦ではこの方面の進展はみられなかつたが米国においては装置の改良と臨床例の検討がなされてきた。今回私たちはCavitron社の phaco-emulsifier aspiratorを使用し白内障手術をする機会を得,二,三の知見を得たので報告したい。
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