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特集 第30回日本臨床眼科学会講演集 (その5) 学会原著
Primary angle-closure glaucomaのCycloscopy
著者: 室井繁1 木村良造1 水野勝義1
所属機関: 1東北大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.681 - P.686
文献購入ページに移動Primary angle-closure glaucomaの成因については,解剖学的要因として,小眼球,毛様体の位置異常,水晶体偏位等が挙げられているが,これに生理学的要因が加わつていると考えられている。すなわちChandler1)のpupillary blockの考えである。換言すれば水晶体の位置および厚さの変化によりphysiological iris bombéの状態が起り前房が浅くなり隅角の狭少化をひき起すと考えられている。
毛様体の位置異常については,primary angle-closure glaucomaでは,前方へrotateしているとされている2)が,これは摘出眼における所見であり現在まで生体における狭隅角眼での毛様体に関する報告はみられていない。
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