印象記
World Congress on the Cornea 印象記
著者:
糸井素一12
百瀬隆行1
山口達夫1
金井淳1
中島章1
所属機関:
1順天堂大学医学部眼科学教室
2京都府立医科大学眼科学教室
ページ範囲:P.819 - P.825
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糸井 今日は,1976年4月28日から5月までワシントンD.C.で開かれたSecond World Congress onthe Corneaの印象を,皆さんとともにまとめてみたいと思います。この学会は,International Eye Fundationというものが主催しておりますが,このFoundationは1960年に設立され,1961年にInternational Eye Bankと合併いたしました。そして1965年に再びInternatio-nal Eye Foundationと名前を変えております。このFoundationは,開発途上国の眼科に関する教育に必要な一切の便宜を提供することを事業目標としており,医師だけではなく,paramedicalの人,あるいは,公衆衛生に携る人たちの教育等の手助けもしようとしております。World Congress on the Corncaは,角膜に関する一切のこと,すなわち,角膜の基礎的研究から,疾患の治療,あるいは,予防に至る一切のことに関して討議を行ない,角膜に関する知識を増し,医療を発展させようという目的で1964年にワシントンD.C.で第1回の会議が開かれ今回は第2回目にあたります。第1回,第2回ともDr.J.H.Kingが主催しており,今回は世界各国から大体300人前後の人達が参加しております。